
This episode discusses the non-fiction book that explores the dark dynamics of a mother-daughter relationship through a real-life crime case.
今回は、 コンの選書 。 『母という呪縛 娘という牢獄』 を取り上げます。 本書は、2018年に滋賀県で起きた、9年もの浪人生活を強いられた娘が実の母を殺害・遺棄した実在の事件を、記者による取材と被告となった娘の手記から解き明かしたノンフィクションです。 「母娘の共依存と支配」「教育虐待」「心理的な逃げ場のなさ」。傍目には逃げ出せるように見えても、当事者の心の中では「母を殺すか、自分が死ぬか」しか選択肢がないと感じるほど煮詰まった「牢獄」の闇について描かれています。 親による「過度な同一視」。母自身の不遇な生い立ちやコンプレックスを埋めるために、娘を「自分自身」だと思い込み、支配を強めていった歪んだ愛情の形とは。 この回では、親の意向と自分の意志の狭間で葛藤した過去を持つコンの実感を交えて話しています。特に、 「愛情の裏返し」という名目で正当化される支配の残酷さ や、誰もが一歩間違えれば「異常」とされる世界線に入りうる危うさについて深く語り合います。 最終的に、私たちは「他者を自分とは別の人間としていかに尊重し、理性で支配欲を制御し続けるか」という、家族関係の深淵にある問いに立ち返ります。
Host: コン
Books & works: 母という呪縛 娘という牢獄
Places: 滋賀県
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