#68『本なら売るほど』(児島 青 著)

#68『本なら売るほど』(児島 青 著)

From BOOK 沼 RADIO by BOOK 沼 RADIO

February 21, 2026 · 31 min

About this episode

このエピソードでは、漫画『本なら売るほど』を通じて読書にまつわる罪悪感や人々の関わりについて議論します。

今回は、オカの選書。 漫画『本なら売るほど』を取り上げます。 「本をテーマにした漫画」といえば、名著の素晴らしさを語り合ったり、読書の崇高さや楽しさをキラキラと描いたりするものが一般的。しかし本作は、古書店を舞台に「本を手放す人々」や、必ずしも本を読み通せない人々の姿を描き、本と人との関わりが決して綺麗な側面だけではないというリアリティを肯定してくれています。 そこで今回は「読書への罪悪感」をキーワードに、3つのトピックを中心にお話ししました。 まず、本を読まない「本好き」の存在について。内容よりも本の情報や流通が好きだったり、買って満足してしまう「積読派」や、読んでいて寝落ちしてしまう人など、完璧な読書家ではない人々の心情を肯定する視点について。 次に、読書につきまとう「高尚さ」の呪縛について。本は綺麗に扱わねばならない、最後まで読まねばならないというプレッシャーと、そこから解放されて自由に(書き込みをしたり、途中でやめたり)本と付き合うことの豊かさ。 最後に、本のある空間の居心地の良さについて。コンの祖父の書斎の原体験や、カフカが感じる書店の安心感など、読む行為そのものよりも「本に囲まれる」こと自体が持つ、癒やしの効果です。 この回では、「積読」に引け目を感じていたオカが本作に救われたエピソードや、アスリート時代のカフカが「読めない時期」に感じた葛藤、そして図書館や書店に見える「人の生活」を愛するコンの感性を交えて議論します。 特に、「読書はオン(頑張る時)にするものか、オフ(休む時)にするものか」という問いや、本を崇高なものとして扱いすぎない「生活に溶け込んだ読書」のあり方について語り合います。 最終的に、私たちは「知識を得るための読書ではなく、ただその時間を味わうための読書とは何か」という、本との幸福な距離感を問う議論に立ち返ります。

People in this episode

Hosts: オカ, カフカ, コン

Topics covered

  • 読書への罪悪感
  • 本好きの存在
  • 高尚さの呪縛
  • 本のある空間の居心地
  • 生活に溶け込んだ読書

Keywords

  • 読書
  • 漫画
  • 罪悪感
  • 高尚さ
  • 積読
  • 居心地
  • カフカ
  • 古書店

Mentioned in this episode

Books & works: 本なら売るほど

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