224 中勘助 銀の匙 152(後編13①)

224 中勘助 銀の匙 152(後編13①)

January 14, 2026 · 46 min · Episode 10

About this episode

This episode discusses 中勘助's work '銀の匙' and features a reading and analysis of the text.

< 日の出ラジオ 我らの文学2 24 中勘助『銀の匙』 152 (後編 13① )> ラジオ収録20 260114 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎(法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー( 録音師・ 中国大慶美術 教師 ) 中国語監修 冯宪中(国際経済学者) 朗読 ・読解者 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)読解者 福留邦浩(国際関係学博士) <<アクセス数27万2625回突破記念(272625)!>> 十三 夏は毎日蝉とりにうき身をやつす。 夏天时,我们每天沉醉于捉蝉。 <憂き身(うきみ)をやつす→憂き身(辛いこと、悩みによってやつれてむいすぼらしくなる。そこから転じて、何かに夢中になりすぎて身なりや健康に気を遣わなくなること。身をやつす→わざと見窄(みすぼ)らしい姿になること。蝉を使った熟語→蝉時雨(せみしぐれ)→蝉が一斉に鳴くさま。空蝉(うつせみ)→儚いこの世に生きている人、虚しいこの世。源氏物語の光源氏が逢瀬を求めて部屋に忍び込み口説こうとしたときに羽織っていた上着だけを残してするりと逃げてしまった女性のこと。> 黐 ( もち ) でとると翅がよごれるといつて三盆白の袋を竿のさきへつけ庭から墓場へとさがしてあるく。 < 黐 ( もち )→もちの木の樹皮を砕いて作った粘り気の強い物質。 翅 (はね)→特に昆虫の羽。 三盆白 (さんぼんじろ)→最上等の砂糖。 竿 →細長い棒。> 听说用黏糕粘蝉会弄脏它们的翅膀,我们就在竹竿顶上裹上白砂糖的袋子,从庭院里一路走到墓地找蝉。 木が多いので一順まはるうちにはいやになるほどとれる。 <一順(いちじゅん)→人や物が一回りすること、順番に次々と進んでひととおり終わること。> 这一带树木繁多,转一圈就能捉到许多蝉。 あぶらはやかましいばかり、見かけがよくないのでとつても張りあひがない。 <やかましい→うるさい。張り合いがない→物事に対する意欲や気力が湧かない。相手の反応が薄く、手応えがない。> 油蝉只是吵个不停,长得也不好看,抓了也没什么意思。 みんみんはまるまるとふとつて鳴き声もへうげてゐる。 <へうげている→剽げて→ ひょう げて→ふざけたり、おどけたりすること> 斑透翅蝉圆乎乎的,叫声很滑稽。 法師蝉は歌がおもしろく、それにすばやいのを目のかたきにして追ひまはす。 <法師蝉→晩夏から初秋にかけて鳴く蝉の一種、ツクツクボウシ。目の敵(かたき)→見るたびに、いつも憎むこと。またはその憎しみの対象。> 松寒蝉唱的有趣,动作也很灵活,我们视它们为眼中钉,追着它来回跑。 蜩ひぐらしは手におへない。 <手に負えない→自分の力ではどうすることもできない、扱いきれない。> 暮蝉怎么也抓不到。 唖蝉の声もたてずに袋のなかで身をもだえるのはあはれである。 <…

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