
数値化「中毒」ノベーション(1865回)
From 残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか" by kotaro zamma
June 4, 2026 · 17 min · Season 1 · Episode 1865
About this episode
The episode discusses the pitfalls of evidence-based decision making and the importance of context in innovation.
早稲田大学文学学術院教授で、専門はパーソナリティ心理学、発達心理学の小塩真司[おしお・あつし]さんより、エビデンス重視、数値重視の落とし穴について、目から鱗がおちる思いでした 曰く "グッドハートによれば、ある「指標」が報酬や利益、評価と結びつけられると、人々はその指標を最大化すること自体に集中し、もともとの目的や価値を忘れてしまう傾向があります。 政策や制度が善意によって設計されていても、指標が目標に変化していくことで、人々の行動は「数値を上げる」方向に最適化されていくのです。" "だからこそ、私たちは測定や評価を用いるとき、その背後にある「何のためにその指標を使うのか」という問いを常に意識し続ける必要があります。" ここから私は思いました 1、わかりやすさバイアス 2、エビデンスよりコンテキスト 3、ネガティブケイパビリティと大義 1、わかりやすさバイアス 確証バイアス、利用可能ヒューリスティック、アンカリングバイアス、代表性ヒューリスティックなどなど、我々が抗いにくい様々なバイアスがありますが それらのバイアスを駆逐するために、エビデンスという必殺技があって、例えば数値化を用いるべきで、最近ではデータとエビデンスに基づく判断をすべきであるというお話に納得していた私でしたが 実は、そのエビデンスを用いることに、罠が生じてくる、というお話に、衝撃をいただきました これは私なりに考えると、もしかしたら、わかりやすいことへ飛びついてしまう、わかりやすさバイアスということもあるのかもしれないなあと思ってしまいました これがエビデンスなので、と言いながら、数値だけを見せられると、みんな、ははあ、とひれ伏してしまう そんなパワーを数値化というのもは持っていると思いました もしかしたら、物語化というのも、わかりやすさバイアスの一つなのかもしれない、とかと思うと 誰もが信じてしまう、わかりやすいものには罠がある、くらいの、クリティカルシンキングは持っておかねばならないなあと思いました 2、エビデンスよりコンテキスト グッドハートの法則は、言われてみれば、数値化目標をした途端に、その目標数値そのものを達成するために、手段が目標化してしまう経験は、自分も何度もしてきたなあと思います イノベーションに関しても、どれだけの数をアクセラレーションしたか、とか、オープンイノベーションのイベントで何人集まったとか 本来は、世の中を変えるプロジェクトを生み出すことが目的のはずが、その施策の短期的なKPIに奔走してしまうことだったり 来年度の予算どりを確保するために、本質的な内容ではない数値的なものを成果にしてみたり、思い出すと色々な苦労をしていました…
People in this episode
Host: 残間光太郎
Guest: 小塩真司
Topics covered
- 数値化
- エビデンス
- 心理学
- イノベーション
- クリティカルシンキング
Keywords
- 数値化
- エビデンス
- 心理学
- イノベーション
- クリティカルシンキング
- グッドハート
- バイアス
Mentioned in this episode
Organizations: 早稲田大学
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