
About this episode
このエピソードでは、安斎勇樹の著書『静かな時間の使い方』を通じて、現代社会のノイズから距離を置き、内なる声を取り戻す重要性について議論します。
今回はカフカの選書。 安斎勇樹さんの著書『静かな時間の使い方』を取り上げます。 現代社会は、SNSのフォロワー数や会社のKPIといった「市場のスコア」、世間体などの「社会の規範」といった、著者が「ソーシャルノイズ」と呼ぶ情報に溢れています。 本書は、こうしたノイズから物理的に距離を置き、静かな時間の中で「リフレクション(内省)」を行うことで、自分自身の内なる声と言語化を取り戻す重要性を説いています。「分析的」と「物語的」という2つのリフレクション。 成果をロジックで振り返るだけでなく、自分の熱意や直感を「物語」として意味づけすることで、初めて自分の納得感につながるという視点です。 さらに、「信念」に至るためのステップアップとして、「感情」、「技術」、「興味」という3つの階層を丁寧にリフレクションする。そうすることで、自分の才能が発動する条件である「信念」が形を帯びてくるプロセスが紹介されています。 この回では、元アスリートとして「才能の有無」というアンフェアな世界にいた経験から、自身の信念を「フェア(対等)」であることだと再定義するカフカの自己分析と、復職後に「効率」だけを求めて働く中で「没入」という感覚を失い、バイタリティを削削されているオカの実感を交えて議論します。 特に、余裕がなくなった時に「相手のせい」にしてしまう衝動を、いかにしてリフレクションという「理性」で飼いならすかという切実な問いについて深く語り合います。 最終的に、私たちは「どれだけ時間やお金を確保しても、自分の内側の声を言語化しない限り満たされない」という、デジタル社会における幸福の核心に立ち返ります。
People in this episode
Host: BOOK 沼 RADIO
Topics covered
- 内省
- デジタル社会
- 信念
- 才能
- リフレクション
Keywords
- SNS
- ソーシャルノイズ
- リフレクション
- 幸福
- 内なる声
Mentioned in this episode
Books & works: 静かな時間の使い方
More episodes of BOOK 沼 RADIO
- #71 『嘔吐』(小川哲著) · May 9, 2026 · 33 min
- #70 『資本主義と、生きていく。』(品川皓亮 著) · March 21, 2026 · 43 min
- #69 『母という呪縛 娘という牢獄』(齊藤 彩著) · March 7, 2026 · 40 min
- #68『本なら売るほど』(児島 青 著) · February 21, 2026 · 31 min
- #67 『戦略的暇』(森下彰大著) · February 7, 2026 · 37 min
- #66『思春期センサー 子どもの感度、大人の感度』(岩宮恵子著) · January 27, 2026 · 38 min
Explore listener stats, chart rankings, contacts and more on the BOOK 沼 RADIO podcast page.